□1:いちご泥棒
"Strawberry Thief"
デザイン:ウィリアム・モリス
1883年
木版、色刷り、インディゴ抜染、木綿
製作社:モリス商会
《いちご泥棒》はインディゴ抜染に赤や黄色といった藍色以外の色を取り入れた、最初のテキスタイル。
モリスがオックスフォードシャーの田舎の自宅ケルムスコット・マナーの家庭菜園で果物を盗んでいるのを見つけたツグミを題材としている。
モリスが長女のジェニーに宛てた手紙の中には、このパターンのプリントを完成させることへの不安が吐露されている。
完成のためには、各色を個別に染め、刷り、抜くという高度な技術と、比較的長い日数が必要とされ、モリス商会が扱う木綿プリントの中では最も高価なものの一つに数えられる。その甲斐あって、モリス商会において最も人気の高いパターンの一つとなり、現在に至るまでその人気を誇り続けている。
出典:https://www.william-morris.jp/works/textile-strawberry-thief.html