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そぞろ歩き-001 八雲の 「パン屋」

かつて都立大生の「学食」的な「八雲食堂」。だいぶ前に代替わり後の店を訪ねたら、かなりガッカリな雰囲気。以降足が遠のいていた。


久しぶりに前を通ると、なんと「パン屋」に!


真新しい、高級そうな店内に恐る恐る入って見ると、一斤900円と一日10本の完全受注生産の一斤3000円の食パンがガラスケースの中に。
これらは次回以降の楽しみとして、少しお安いバケットを購入。


フランス語でパン屋はBOULANGERIE(ブーランジェリー)。粉からねってここで焼かないと「パン屋」とは名乗れないのがBOULANGERIE。

昨年12月のオープンのお店の奥にもうすぐ工場も出来るらしく、本当の意味の「パン屋」への進化が今後の楽しみでもある。

「ふじ森」

https://fujimori-pain.com/

 

 

更に八雲通りの商店街を氷川神社方向へ進むと、またパン屋が。
こちらは「パン大好きな女性2人で始めました。」「今、焼き上がりを並べましたよ。」という感じのお店。「TAKUPAN」

https://www.instagram.com/takupan_yakumo/?igshid=o759kvaso0q9

この界隈にしては比較的お手頃価格で種類も豊富。

手つくりの顔が見えるおいしいパン屋さんが増えるのは大歓迎!

 

どちらの「パン屋」さんとも末永いお付き合いを。

 

そぞろ歩き-002 本田静六著「耐乏生活の実践」 

「ブログ」ならば、頻繁に更新すべきところ、かと言って毎日更新と言うのも...。

仕事以外の雑事にも追われ、結局1つのみの投稿で一月も終了。


そんな折、たまたま書架から手にした古本に気になる文章があったので少しだけご紹介。(昭和19年出版、本田静六著「耐乏生活の実践」から)


「私は文章が下手で、自分の思想を直ちに紙に寫すことに非常な努力を要したのである。それ故、私は印刷の価値ある文章を毎日一頁以上宛書く行を二十五歳の末から始めたのである。勿論初めは苦しく、且つ、旅行などする時、非常に努力しても規程頁に達する事が出来なかったが、努力を生活の信条とする私は、やがてそれをも克服し 一度筆を以って心を一点に集中すれば 興味自ら湧き来りて、何か書かざれば物足らざる衝動に駆られ 不知不識、規程頁を遥かに超越するという境地に達し得て、夏休み、その他の休暇、十数日の臨時的な旅行などによって、書き溜めも出来るようになったのである。かくの如き習慣は今日に至る迄依然として続行せられ ついに大小三百六十餘種の著書を公刊するという成果を得たのは、実にその日その日の脳漿をしぼれる精神的苦行の賜であり、一冊の著述のいかなる頁を開く時も、たゆまざる著者の精神的研磨の足跡がみよみがえり来るものであり、 これ悉く耐乏的精神生活の諸さんであると信ずる次第である。」


明治神宮の森を設計し今日の「自然林」を創造したことでも有名な本田静六博士は慶応2年7月生まれ。この著作の出版年である昭和19年4月時点で52歳。25歳から始めた著述も28年間で360余冊を公刊とある。ということは、平均して年12.85冊≒月1冊ペースというから驚く。

終戦前年に刊行された「耐乏生活の実践」には興味深いライフスタイルも描かれており、折に触れて紹介予定。

 

そぞろ歩き-003 「3つの密」の回避、「三密」の実践

新型コロナウィルス感染防止の為、「3つの密」は避ける。
密閉、密集、密接。これらは空間の話。

最近、お寺で伺ったお話。
「三密」は仏教用語で、「身業」「口業」「意業」からなり、避けるのではなく、実践すべきこと。

「身業」とは、
不殺生:あわれみ深い心を持ち、生命を損なわない。
不偸盗:かたく節操を守り、人の領分を侵さない。
不邪淫:不倫など道徳に外れた関係を持たない。身を清らかにして、邪(よこしま)なことをしない。

「口業」とは
不妄語:心を素直にして、嘘をつかない。
不綺語:中身の無い言葉を話さない。言葉を飾らない。
不悪口:人をののしらない。乱暴な言葉を使わない。
不両舌:他人を仲違いさせるようなことを言わない。

「意業」とは
不慳貪:分限(ぶんげん)をわきまえ、貪らない。
不瞋恚:激しい怒りをいだかない。
不邪見;誤った見解を持たない。正しい知恵に従い、偏見を持たない。

とのこと。

この時期「3つの密」を避けつつ、「三密」を実践することが大切。

そぞろ歩き-004 「自粛解除するとどうなる?」

youtubeで

『「感染はどのように広がる?シミュレーションを用いて解説【新型コロナ自粛解除するとどうなる?】』
https://www.youtube.com/watch?v=pQ7oV9wtncI&t=193s
を見た。

「行動制限を8割」すると感染者が増えない理由を数学で説明。


SIRモデル
基本再生産数 Ro 
実効再生産数 Re=(1-P)Ro
P=行動制限割合

ほとんど、チンプンカンプンだったことのイメージが浮かんでくる。

動画後半の「新型コロナ自粛解除するとどうなる?」は、興味深い。

これまでの行動制限によって感染していなかった人に感染が拡大。
シミュレーションでは95%の人が感染して終息。

モデルでは「動かない」=「行動制限」としている。
実際には動かない訳にはいかない。
人は動くけど、ウィルスは動かない。
手洗い、マスク、「3つの密」の回避、

ワクチン開発途上の現時点では、この拡大解釈の「行動制限」の継続しか術はなさそうだ。


私的にはもう一つ、20余年生やしていた髭を剃った。

仕事柄、防塵マスクは夏でも経験済だが、今夏はツライ!

そぞろ歩き-005 認知症について考えさせらたこと

認知症について考えさせられたこと。

以下、TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」2020.070.05 11:47:53 から 

番組エンディングに近い最後のコーナーで、リクエスト曲の西野カナさん「もしも運命の人がいるのなら」が流れる中、今週のテーマである「最近うれしかったこと」のお手紙を安住アナが紹介。

 

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最近うれしかったこと、守谷市の「とらとこやさん」57歳女性の方からです。
中澤「ありがとうございます。」
もうじき109歳になる祖母の話です。
安住「109歳、凄―い。」
100歳を過ぎた頃に、お世話になっている施設で折り紙にはまった祖母は、
生来の前向きな性格と明るさで、廻りの方々に愛されてきた自慢の祖母です。
そんな祖母も105歳のころから急に色々なことを忘れ始めました。
最初は「折り紙の折り方を忘れた。」と嘆いていましたが、遊びに行ったある日、私は祖母から「どちら様ですか?」と聞かれました。
その時の私は、「ついにこの日が来た」という思いでいっぱいになり、どう接っすればよいのかが分からず、早々に施設を去ってしまいました。
安住「つらいねー。」
その後、孫である私を忘れてしまった祖母に、会いに行き続けるか、行くのをやめるか
悩みました。でも、会わないという選択はできず、会いに行き続けました。
しかし、状況が良くなることはなく、徐々に祖母は、私たちが一緒に暮らしたあの時代のことも忘れてしまいました。
そんな祖母の最後に残った記憶は、祖母の故郷の記憶でした。
幼い頃に兄妹と海に行って魚を獲った話を楽しそうに聞かせてくれました。
それは、私にとってチャンスでした。
それからの私は、祖母の大好きな故郷から会いに来た親戚の人間になりきることを決めました。
中澤「う〜ん。」
すると祖母は、「あぁまた来てくれたね。」と言ってくれ、毎回お決まりの故郷の話をしました。
同じ話を何度も聞かされますが、そんなことは私にとって問題ではありません、とても楽しいのです。
ある日施設のスタッフさんから祖母が「今日は私の実家の親戚の娘が会いに来てくれて楽しかった。」と言っていたことを聴きました。
中澤「はいー。」(涙声)
もうこうなったらこっちのものです。
中澤「うーん。」
孫ではなくなってしまいましたが、祖母の友人になれたと思ったからです。
中澤「はい」
しかし祖母は⤴ (声がひっくり返る)
安住「ごめんなさい。」
祖母は友人の私も忘れてしまうかもしれません、でも、大丈夫です。対処法は見付けました。
再び友人としての関係を築き直せばよいのです。
安住「というお便りですね。」
「よかったですね〜。」(涙声)
中澤(感極まっている相槌)
安住「そーねー、やっぱりー、孫としてかな?そうですねー、孫としては忘れられてしまいましたけれど、友達になることができたという話ですねー。」
中澤(感極まっている相槌)
「う゛っー」(嗚咽)
安住「ごめんなさい。」
「私も、あのー」
「う゛っー」(嗚咽)
「祖母が最期、認識してくれなかったんでねー。」
「うれしいなーと思いました。」(涙声)
「すみません、こんなに声がひっくりかえるとは。」
中澤「うーん。」
安住「ちょっとごめんなさい。」
「いいお話ありがとうございました。」
中澤「ありがとうございました。」

我孫子市の夢見る三十路さん35歳女性からのリクエスト
西野カナさんで、「もしも運命の人がいるのなら」お聴きいただきました。
11:55:55


2020年7月5日 日曜日 TBSラジオ:安住紳一郎の日曜天国 

 

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高校の落研時代、ラジオやテレビの寄席を毎回ラジカセで録音。その中から気に入ったのを「速記本」=口演筆録として起こすことが何度かあった。

もちろん手書き。今は、便利な世の中になった。

いい話だったので、ラジコのタイムフリーを聞いて起こしてみた。

尚、句読点や改行は私の独断。

「嗚咽」感情が高まり、涙が出てしまう時に必死に我慢しようとして声が漏れてしまう状態。


沈着冷静の安住アナにしては珍しい出来事。

安住さんと中澤さんを益々好きになる結果にも。